「帰国生を受け入れるにあたって」石川一郎

帰国生からみて「受け入れ」校に求めるものは何でしょうか?

元帰国生であり、長年帰国生教育に携わってきた私は以下の3点と考えます。

1.帰国生の気持ちを理解してくれる

日本社会とは異なる文化の中で生活した帰国生は、物事の考え方や立ち居振る舞いが他と異なることが当然あります。その点を否定することなく、受け止めてくれる環境が重要だと思います。

2.授業は積極的に参加できる

海外での学びは、一方通行的な受け身の授業ではなく双方向的な授業のスタイルが一般的です。授業では、気楽に発言できる環境も重要だと思います。

3.英語力が保持・伸長できる(現地校・インター校出身者)

現地校・インター校で学んだ帰国生が苦労しただろうものの1つに、「英語」があることは間違いありません。苦労して身につけた英語力ですから、それを保持できるだけでなく、大いに伸ばしてくれる環境は魅力であると考えます。

 聖ドミニコ学園の教育は、上記の3点に対して

1.「対話」を重視する教育をしており、多様性を重視している

学園の原点である、聖ドミニコの生き方が根底にあります。

「聖ドミニコが生きた時代は、異端者に対して武器をとって戦う時代でした。しかし聖ドミニコは、彼らと人格的に向き合い、対話をもって真理を伝えようとしたのです。強い力で無理矢理に考えを変えさせるのではなく、相手の主体性を尊重するのが聖ドミニコの姿勢でした。」     (聖ドミニコ学園HPより)

少人数で女子だけの環境は、一人ひとりが埋没することなくお互いのことを理解しやすい環境で、教育方針を具現化していると言えます。

2.21世紀型教育を実践している

 聖ドミニコ学園が採用している21世紀型教育では、PBL(PROJECT BASED LEARNING)を重視しています。一方的で受け身になる授業ではなく、生徒たちが自立した学習者として参加しやすい教育環境となっています。

3.インターナショナルコースがある

「週14時間の英語」での授業が、インターナショナルコースでは実践されています。「英語」「数学」「理科」の授業では、海外で学んでいたのと同じような学びの空間が用意されています。英語力の保持、伸長には最適なコースと思います。

 以上の点から、聖ドミニコ学園の教育は、帰国生にとって「やさしい」教育であると考え、ここに推薦いたします。

石川 一郎

聖ドミニコ学園カリキュラムマネージャー 

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