演劇部定期公演「ふたりはさ、」
3月26日、カタリナ棟ホールにて演劇部定期公演「ふたりはさ、」がありました。
現在、演劇部は中学生部員のみ在籍しており、今回は主演を中学1年生、脚本を中学3年生が担当しました。脚本担当の部員は演者としても出演したほか、劇中歌の作詞・作曲も手がけました。

「ふたりはさ、」は、今回書き下ろされたオリジナル作品です。父の経営する病院を継ぐべく大学に入ったもののミュージシャンの夢を追う19歳の少女と、弟を養うべく街で似顔絵を描いて糊口をしのぐ19歳の少女との出会いから、物語は始まります。

そして絵を描く少女の弟、ミュージシャンを志すきっかけとなった家庭教師、家族といった人物も登場しつつ、物語は展開しました。さまざまな場面で、〈私〉と〈相手〉との関わりで生じる葛藤、そしてそれを乗り越えたときに見出すことのできる人間の温かさを丁寧に表現していました。演者一人一人の思いや考えが役にピタリとはまっていたことも、全体に深みを与えていた気がします。

パンフレットには「貴方は見終わった後、「ふたりはさ、」のタイトルに何を付け足しますか?」という問いかけが印刷されていましたが、この問いかけが物語自体の大きな柱であったと感じました。まったく同じ他者は存在しないけれども、まったく異なる他者も存在しないという不思議さに、本記事の執筆者は観劇を通じて気付かされました。
演者の皆さん、また音響・照明に協力された皆さん、お疲れ様でした。中学生部員の皆さんということですので、来年もまた素晴らしい舞台を期待しております。