《教室寸景》(中1・書写)「岐阜女子大学全国書道展」への出展
中学1年生「書写」の授業では、週1時間、主に毛筆の課題に取り組んでいます。
授業の目標は、筆を使って半紙に墨で大きな文字を書くことを楽しみ、自分の筆文字を好きになり、自信をつけることです。
真っ白い半紙に臨むときの心得として「たとえ一画目から気に入らない点や線になってしまっても、あわてず、あきらめず、軌道修正を図りながら最後まで書き切って、一つの作品として仕上げましょう」と伝えています。いかなる時でも工夫して状況を好転させようとする姿勢は、ただ一度の人生を力の限り生きぬくことに通じるのではないか、と考えるからです。勇気を持って、愛すべき自分の文字(ひいては自分自身)と向き合って欲しいと願いながら、いつも見守っています。
前向きに、ひたむきに励んできた成果を、学校外の先生方に見ていただきたくて、全員で「第24回岐阜女子大学全国書道展」にチャレンジしました。18,781点の応募作品の内、1万点以上を高校生が占める大会なのですが、中学1年生ながら上位入賞者7名を輩出するなど、大健闘しました。
授業では、これからも、それぞれが自分の文字を好きになるためにお手伝いをします。人の印象は髪型や表情などによって変化しますが、文字もひと工夫で見違えるように成長します。人の美しさが多様であるように、一人ひとりの文字の魅力を引き出したいと思います。
(国語科:伊藤)