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《教室寸景》(高2・総合的な探究の時間〔ドミニコ学〕)大学の先生をお招きしてのワークショップ

 高校2年生の「総合的な探究の時間」では、例年通り、生徒1人ひとりが自らの興味や関心に基づいてテーマを設定し、それを掘り下げることを、目指します。

 今年度ならではの取り組みとして、清泉女子大学地球市民学部教授の安斎徹先生に年間を通してご来校いただき、より専門的かつ実践的な指導を継続的に受けることになりました。

 安斎教授は信託銀行マンから研究者へと転身なさった方で、人生100年といわれる現代における、多面的で重層的な生き方を魅力的に体現なさっています。

 生徒たちは、進路選択にも関わる重要な時期に、充分な時間をかけて自己理解を深め、社会とのつながりを意識しながら、探究活動を進めることになりました。

 教授からの最初の課題は、「偏愛マップ」の作成でした。これは、自分の「好き」をとことん書き出すことで、無意識のうちに抱いている興味や情熱を可視化し、それを探究テーマのヒントにつなげるワークです。この活動を通じて、日常的な関心事が実は深く探るべき価値あるテーマとなり得ること、に気づかされました。

安斎教授と生徒たち

 次に、「喜怒哀楽マップ」が課題になりました。こちらは、自分の感情と向き合うことで自己理解を深めるワークです。

 自己の内面と対峙した後には、仲間たちと互いの内面について分かち合い、多様な価値観に触れる重要性を学びました。

 他者のさまざまな感情に共感することにより、あるべき未来や望ましい社会を模索するヒントを得ることもできました。

学年の教員にも〈1人ひとり〉への新鮮な発見がある時間

 学術的な手法や社会的な視点を取り入れることで、生徒たちの興味や関心事がどのように発展してゆくのか、楽しみです。

 7月には、安斎教授に導かれて、校外学習にも出かける予定です。

 自分自身の視野を広げるとともに、社会に対して主体的に関わっていく高校2年生の姿を、今後も配信して参ります。

(高2担任 伊藤)