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2024年度演劇部定期公演

 3月23日、カタリナ棟4階ホールにて、演劇部が定期公演「天使の僕と半透明なキミ」を行いました。

 今回の公演は、脚本はもちろんのこと、演出、劇伴、音響、照明にいたるまで、現在在籍している部員によるオリジナルでした。舞台は未来の日本。奇病に苦しむ少年たちが、収容された病院のなかでどのように生き、そして成長していったのかを描いた作品です。若さやそれゆえの葛藤、そして心のどこかで人を思い遣る温かさが、ふんだんに盛り込まれた内容であったように思います。

 台本の意味を部員全員が深く読み取ったり吟味したりしつつ、それを表現することを通じてさらに作品全体の深みが増していくなかで、1度限りのこの公演が今日この場所において完成を迎えました。演者たちの生の声、そして趣向を凝らした楽曲が絡み合いながら響き渡るホールは、さながら小劇場の雰囲気に包まれていました。

 また客席には出演者の保護者や同級生、教職員のほか、OGの姿も見られました。現在の在籍部員は中学生のみですが、今回の大きな経験がこれからの活動や公演にもつながっていくことでしょう。