• 学校長ブログ

『見えない根を信じて待つ』

振り返れば、この二月は本校にとって試練の時でもありました 。インフルエンザの流行による全校休校という急な決定にもかかわらず、各ご家庭でお子さんを温かく見守ってくださり、深く感謝しております 。再び学校に活気が戻り、元気に校門をくぐる子どもたちの笑顔に、私たち教職員も大きな勇気をもらいました 。

さて、先月号では「心のコップ」を整える大切さについてお話ししましたが、この一ヶ月、子どもたちが自分の心と向き合い、素直な気持ちでコップを上に向けようと努める姿を校内のあちこちで見ることができました 。今年度の締めくくりとなる三月、その「上を向いたコップ」にどのような成長が蓄えられてきたのかを返りたいと思います 。

聖ドミニコでのこの一年、子どもたちは英語やフランス語といった独自の学びや友人との関わりを通じて、たくさんの「種」をまいてきました 。保護者の皆様の目には、すでに「花」を咲かせたお子さんの姿が映っているかもしれません 。しかし、もし思うような結果が出せていないと感じられたとしても、決して焦る必要はありません 。

植物が厳しい冬に土の下でじっと「根」を伸ばすように、子どもたちは目に見えないところで「忍耐」や「他者への共感」という大切な根を張っている最中なのです 。通知表の数字という目に見える成果を急かすのではなく、その下にある努力や根の逞しさを信じて待つ強さを、私たち大人は持ち続けたいものです 。

この三月を、一年間の成長を喜び合い、「ありがとう」という感謝の種をまく一ヶ月にしましょう 。六年生は卒業、在校生は進級という新しい土壌へ向かう準備を整えるこの時期、教職員一同、最後の一日までお子さんお一人おひとりの「尊い歩み」に寄り添い、大切に見守ってまいります 。