「心のコップ」
先日、松屋銀座で開催された児童作品展「ほら、できたよ」。連日、驚くほど多くの方にご来場いただき、子供たちの表現を温かく見守ってくださいましたことに、心より感謝申し上げます。
今回のテーマは「キラキラモンスター」。
正解のない問いに対し、自分なりの答えを形にした作品たちには、羽の角度や色の重ね方一つひとつに、その子だけの「こだわり」が光っていました。
完成したものを誰かに認められる経験は、子供たちの心に「自分は価値があるんだ」という確かな自信をもたらします。この自信こそが、これからの時代を生き抜くための大きな推進力となります。
さて、行事の「節分」には、自分の中の「鬼」と向き合うという意味もあります。
「つい楽な方を選んでしまう自分」「どうせ無理だと諦めてしまう自分」。
こうした鬼が心で暴れているとき、私たちの「心のコップ」は下を向いたり、倒れたりしてしまいます。
コップが下を向いたままでは、周りからの愛情や、自分自身の可能性という「光」を真っ直ぐに受け取ることができません。
私が子供たちに話している「心のコップを上に向ける」とは、自分の意志で心を正しい方向へ開くことです。
「素直」とは、決して受動的になることではありません。
今自分に必要な栄養を、しっかりと吸収できる「心の強さ」のことです。
今回の作品展を通じて、子供たちはコップを上へ向け、表現する喜びという光をたっぷりと注ぎ込みました。自信という栄養で満たされたコップは、少々の困難では倒れない安定感を持ちます。
これからも、一人ひとりのコップに注がれる光を、ご家庭と共に大切に見守っていきたいと思います。