小さな「よいこと」のバトンをつないで
7月10日(木)は、1学期最後の聖堂朝礼でした。
終業式を前に、静かに心を整えるひとときとして、全校児童とともに神さまの前に集まりました。
今回のテーマは「小さなよいこと」。
「おはよう」と笑顔であいさつされたとき。
落とした消しゴムをそっと拾ってもらったとき。
いすを黙って直してくれたとき。
「だいじょうぶ?」と声をかけてもらったとき。
そんな、日々のさりげない親切が、どれほど心をあたため、励ましてくれることでしょうか。
「小さなよいこと」は、たったひとつでも、それを見た人の心を動かし、さらに別の誰かへと広がっていきます。
それは、まるでリレーのバトンや、駅伝のタスキのようです。
ひとりのやさしさが、次のやさしさにつながり、やがてクラスや学年、学校全体の空気を変えていくのです。
だれにも気づかれない小さな行いでも、神さまはそのやさしい心をごらんになっています。
今月の生活目標は「根気」。
小さなよいことを、あきらめずに毎日くり返すことこそ、根気の力を育む道でもあります。
夏休みを前に、学園の子どもたちが「やさしさのバトン」をしっかりと手にしながら、歩み続けてくれることを願っています。