• 学校長ブログ

『新しい年度の始まりに寄せて』

桜の花が咲き誇り、春の訪れを感じる季節となりました。保護者の皆さまには、日頃より学園の教育活動にご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。新しい年度が始まり、子どもたちは希望に満ちあふれた表情で登校することでしょう。新しい学年、新しい友だち、新しい先生との出会いに胸を躍らせる一方で、環境の変化に緊張や不安を感じる子どもたちもいることでしょう。

年度の始まりは、子どもたちにとって大きな転機となる大切な時期です。特に、新一年生は小学校生活のスタートを切ります。中学年・高学年の子どもたちは新たな役割を担うことで、少しずつ自立の歩みを進めていきます。どの学年の子どもたちにとっても、新しい環境に慣れ、安心して学校生活を送ることが何よりも大切です。そのためには、学校だけでなく、ご家庭での温かい支えが欠かせません。
子どもたちは、毎日たくさんのことを吸収しながら成長していきます。しかし、新しい環境に慣れるまでには、それぞれのペースがあります。ある子どもはすぐに馴染み、ある子どもは少し時間がかかるかもしれません。そうした一人ひとりの歩みを大切にし、「大丈夫だよ」「少しずつ慣れていけばいいよ」と、安心感を与えてあげることが何よりも重要です。また、学校での出来事を子どもが話しやすい雰囲気をつくることで、不安や戸惑いを抱え込まず、気持ちを整理しやすくなります。何気ない日常の会話を大切にし、たとえ小さな変化でも気づき、温かく見守っていただければと思います。
私たち教員も、子どもたちが安心して学校生活を送れるよう、一人ひとりの様子に目を配りながら、温かく支えてまいります。学校は、学びの場であると同時に、子どもたちが人として成長する大切な場所です。友だちとの関わりの中で、時には思い通りにならないことがあったり、意見の違いに戸惑ったりすることもあるでしょう。しかし、そうした経験を乗り越えることで、子どもたちは少しずつ心を成長させていきます。大切なのは、失敗を恐れず、挑戦し続ける姿勢を育むことです。子どもたちが「やってみよう」と前向きに一歩を踏み出せるよう、学校とご家庭で連携しながら支えてまいりましょう。
また、安全で楽しい学校生活を送ることができるよう、引き続き環境づくりに努めてまいります。学校とご家庭がしっかりと手を取り合い、子どもたちが安心して学び、成長できるような環境を整えていくことが何よりも大切です。
新しい一年が、子どもたちにとって充実したものとなりますように。そして、保護者の皆さまと共に、子どもたちの成長を温かく見守っていけることを心より願っております。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。