君たちはどういきるか ~北里柴三郎の生き方から学ぶ~
新千円札の肖像はどなたかご存じでしょうか。
そう、近代日本医学の父と知られる北里柴三郎です。明治時代に医学士となり、特に予防医学の重要さを解き、研究を重ねた功労者。そんな功労者の北里柴三郎さんと縁戚という保護者の方から発案をいただき、柴三郎のひ孫さんにあたる北里英郎さんから貴重なお話を伺う機会がありました。
テーマは「君たちはどう生きるか」。ひ孫にあたる北里英郎さんが、それはもうわかりやすく丁寧に北里柴三郎の生涯をお話してくださいました。
医学の道に進み、その研究に没頭した柴三郎。なかでも細菌に着目をし、破傷風菌抗毒素の発見から菌体を少量ずつ注射しながら血清中に抗体を生み出す血清療法を開発したことは大変興味深かったです。
初志を貫き努力を惜しまない。興味のあることにはとことん追究を重ね、より深い理解へと歩みを進めていく。そしていつも周囲への感謝をあらわし恩返しを忘れない。
そんな柴三郎の生き方をわたしたちは感慨深く聴かせていただきました。講演のあとは質問タイム。次々手が挙がる子どもたちの質問に英郎先生は優しく丁寧に答えてくださいました。
「君たちはどう生きるか」。まさに現代を生きる子どもたちが向き合うテーマだと感じます。それはいろいろな話を聴き、貴重な学びとしてじっくり考えながらこの先に少しずつ生かしていけたら・・・そう感じた貴重な講演でした。