『喜びの色と形』
寒さが一段と厳しくなり、春の訪れが待ち遠しい季節となりました。ドミニコの子どもたちは、新しい年を迎え、それぞれの目標に向かって一生懸命に取り組んでいます。そして、この1月、全校児童の力を合わせて制作した作品が、松屋銀座で開催された東京私立小学校展「ほら、できたよ」に出品されました。
この展示会は、東京都内の私立小学校が参加し、それぞれの学校が児童たちの制作する喜びを色や形で発表する場です。聖ドミニコ学園小学校の今年の「ほら、できたよ」のテーマは、「ドミニコマンション」。作品を通して、子どもたちが楽しみながら制作し、今までの自分よりも成長したことが実感できた喜びが溢れていたように感じました。
一人ひとりが自分のアイデアや感性を自由に表現し、それが大きな作品の一部として形になっています。それぞれの個性が色鮮やかに輝きながら、全体として美しく調和しています。すばらしい作品となった「ドミニコマンション」は、子どもたちの創造性や粘り強い制作に加え、一人ひとりを活かしながら全体を一つの作品にまとめた図工科の佐藤先生の構成力、デザイン力も光っていたと思います。
低学年の児童はのびのびとした発想で形や色を生み出し、中学年の児童はアイデアや工夫を凝らした作品を作っていました。高学年の児童は作品の構成を丹念に考え、完成度の高い作品を作り上げました。それぞれの学年が持っている力を出した結果、それが見事に調和して完成した作品からは熱い思いやエネルギー、パワーを感じました。
今回の経験を通じて、児童たちは、「個性が集まるともっと大きな力になる」「みんなで力を合わせれば、思いがけないものが生まれる」という大切な学びを得たことと思います。これからも、児童一人ひとりの個性を大切にしながら、協力し合う力や創造する喜びを育んでいきたいと思います。