『子どもたちの成長』
光陰矢の如し、早くも1学期が終わろうとしています。梅雨に入り、じめじめした日が続きますが、子どもたちは毎日、元気に過ごしています。
さて、6月13日(木)、小学校の創立70周年感謝ミサを行いました。幼稚園、中高、同窓会それぞれが別の日程でしたが、記念感謝ミサを行い、学園全体で創立70年のお祝いをすることができました。小学校で1年生から6年生までの全校児童が同時にミサを行ったのは初めての経験でした。1年生や2年生にとって長い時間のミサは大丈夫かなと心配していました。けれども心をこめてお祈りする姿や元気よく聖歌を歌う姿が見られ、子どもたちの成長を感じました。ミサの中で歌った歌は、子どもたちが選んだ好きな聖歌でした。その聖歌は、入祭の歌「マリア様の心」、感謝の典礼「スピリットソング」、拝領の歌「神様といつもいっしょ」、派遣の歌「聖ドミニコよ」の4曲です。自分たちが選んだ歌ですから、心をこめて歌うことができました。歌には神様への祈りと、聖ドミニコへの尊敬と聖ドミニコ学園の70歳の誕生日を祝う気持ちが感じられ、とてもいいミサになりました。
神父様の説教の中で、友達とけんかをしたことが罪なのではなく、自分中心に考えることが罪なのだとおっしゃいました。そして勉強を通じて、自分が誰かの力になれる人に、世界中の忘れられた人に真理の光をともす人になってほしいと子どもたちにメッセージをくださいました。
6月15日(土)には、オープンスクールがありました。この行事は聖ドミニコ学園の受験を考えているご家庭にお越しいただき、園児、児童、生徒の発表や授業の様子などをご覧いただくものです。今年は約200のご家庭にお越しいただきました。1年生は「1年生になりました」と「ドミニク」を歌いました。優しく歌ったり、強く歌ったり感情を表現して、一生懸命に歌う姿がとてもすてきでした。幼稚園年長児の歌も元気よく、かわいらしかったですが、1年間の成長を感じる場面でした。5年生は「スピリットソング」「心をつないで」「マリアの賛歌」の3曲を歌いました。5年生は1年生とは違う歌の魅力がありました。子どもたち一人ひとりの声の特徴や性格は違います。その子どもたちが心をひとつにして、声を合わせて歌うことで生まれる美しいハーモニーを聞かせてもらいました。小学校5年間の大きな成長を実際に感じることができました。最後に高校3年生の生徒たちが、英語とフランス語で発表しました。「東京の魅力」をテーマに3人のインターナショナルコースの生徒が英語でプレゼンテーションを行いました。またフランス語の発表ではフランス語フェスティバルでのスピーチとフランス語の授業の内容などを2人の高校3年生が発表してくれました。高校3年生の語学力の高さを感じるのと同時に、幼稚園や小学校からの聖ドミニコ学園の子どもたちの成長過程を見て、小学生たちの成長した姿を想像することができました。幼稚園から高校まで同じ敷地内にあるからこそ、このような成長を感じることができるのだと思います。
創立70周年を迎え、これからの聖ドミニコ学園をより魅力的な教育の場所にするよう取り組んでまいります。今後とも保護者の皆さまのご協力をお願いいたします。