• 学校長ブログ

【聖堂朝礼】野ばらのにおう

いよいよ、来週528日はマリア祭です。

今聖歌でいろいろなマリア様の歌を歌っています。今週は「アヴェ・マリア(わらべうた)」先週は「あめのきさき」を歌いました。先々週の聖歌は「野ばらのにおう」でした。歌詞を覚えていますか。

 

野ばらの匂う ルルドの岩屋

ファティマの丘の 楡(にれ)の林に

現れましし み母のみ手に

揺らぎかかれる ロザリオの珠

 

先週の「あめのきさき」と同じように言葉が難しいですね。

「野ばらの香りがするルルドの岩場の洞窟に、そしてファティマの丘の楡(にれ)の林の中にあらわれたマリア様の手にかけられたはロザリオが揺れていた」という内容の歌です。

 ルルドというのはフランスにある町、そしてファティマはポルトガルという国にある街です。今から160年ほど前に、ルルドで少女ベルナデッタの前にマリア様があらわれ、そして100年ほど前にファティマでルシア、フランシスコ、ジャシンタら3人の子供の前にマリア様があらわれました。

この歌詞の中にはマリア様と言う言葉は書かれていませんが、「み母」という言葉とロザリオを持つ姿でマリア様と分かります。

 どちらの場合も、何度も少年や少女たちの前にマリア様があらわれ、ロザリオの祈りを唱えるようにつたえられたり、何もないところから水が湧き出て、それを飲むと病気が治ったりしました。いまもそこは泉となって、聖堂が建てられ、多くの人が訪れて、お祈りをしています。

聖堂の入り口のところにマリア様がいらっしゃいますね。そのマリア様はルルドのマリア様に似せて作られたものです。マリア様の周りは岩で囲まれていますね。それが岩屋を表しています。

 マリア様は身も心も神様におささげして、神様のために生きていらっしゃいました。その姿は私たちの見本となる生き方です。そして神の国に行かれてからは、私たちの望みを神様にお願いしてくださる方となられました。

今、みなさんは自分の目標やマリア様とのお約束を毎日行っていますね。そして、花を1本ずつ束ねて美しい花束になるように、霊的花束として、それを毎日の努力を積み重ねています。この5月はマリア様のような美しい心で過ごし、みんなで心を合わせてマリア祭を迎えましょう。