【聖堂朝礼】復活祭
私は毎日車で学校に通っていますので、学校の下にある駐車場に車を停めて、坂を上がってきます。坂を上る時に息が切れて登るのですが、その時、正門の大きな桜の木を見て、ほっとした気持ちになります。また坂の途中にもハルジオンの花が並んで咲いています。
背の高い花で、白く見えるのですが、薄く桃色掛がっています。
可愛らしい、小さめの花がいくつもついています。
白に少しピンクが入ったきれいな花です。
花壇には色とりどりのいろいろな種類の花がきれいに咲いています。
2年生が植木鉢に植えたチューリップは、昨日の強風で花びらが散ってしまい、黄色の花だけが咲いています。みなさんも見た人がいると思いますが、赤や黄色の花をきれいに咲かせていました。また体育館の畑の横にも白いツツジの花が咲いています。
このように春は、いろいろな花が次々に咲き、私たちの目を楽しませてくれたり、優しい気持ちにしてくれたりします。
聖ドミニコ学園小学校はキリスト教の学校です。キリスト教はイエス・キリストという方が神様の子としてお生まれになり、神様の愛や人の正しい生き方を教えてくださったことを世界中に伝えています。イエス様はその教えを多くの人に伝えながら、行く先々で、苦しんでいる人や困っている人たちを助けていきました。しかし最後は十字架に磔にされ、ご自身の命を捧げて、最初の人間であるアダムとエワからずっと人間が背負ってきた罪を取り去ってくださいました。そして罪は永遠にゆるされ、私たちは天国に入ることができるようになりました。そして3日後にイエス様はご復活し、弟子たちは本当にイエス様が神様だと分かります。そして弟子たちは世界中にイエス様の教えであるキリスト教を広めていきました。このことをお祝いする行事が復活祭です。「イースター」とも言われているこの復活祭はキリスト教の中で一番大事な行事です。
「復活祭」「イースター」と聞くとイースターエッグを思い浮かべる人が多いと思います。
卵は新しい命、誕生を思い浮かべます。
この復活祭のお祝いのやり方は国によっていろいろあります。
ただ、一つだけ、世界で共通しているのは花を飾ることだそうです。
イースターは春とともにやってきます。
ゆり、チューリップ、ヒナギク、水仙がよく飾られています。
つぼみから、やがて咲く花の様子は、人が成長する姿にたとえられます。
新しい自分に生まれ変わる姿に重ね合わせることができますね。
イエス様は「隣人を自分のように愛しなさい」とおっしゃいました。
小学生の皆さんにとっては、「どの人にも親切にして、仲間はずれもいじめもないようにしなさい」ということになるでしょう。
復活祭を終えた今、イエス様がおっしゃったことをもう一度思い出してみましょう。
つぼみから花が咲くように、新しい自分の姿を思い描き、心に自分だけの美しい花を咲かせましょう。