【聖堂朝礼】公共心

  9月の生活目標は「公共心」。一年生や二年生には難しい言葉ですね。「公共」とは「みんなの」という意味です。そして公共心はみんなの物を大切にする心、みんなの迷惑にならないようにする気持ちのことです。みんなの物というと何を思い浮かべますか。いろいろなものがありますね。道路や図書館、広く言えば私たちの学校もそうですね。学校の中にもありますね。体育館やグラウンドで使っているボール、校庭の遊具、教室ではどうでしょう。自分の机や椅子は、自分で使っている物ですが、自分の物でしょうか。席替えをすると他の人が座りますから、やはりみんなの物です。みんなの物は自分も使いますが、他の人も使います。自分が使い終わったら、使った物は元の場所、元のように返さなければいけません。そして大事なのはそれを次に使う人がいるのを忘れないことです。例えば、体育館のボールを使い終わったら、体育館のカゴに入れます。その時にカゴにキチンと入れなかったらどうでしょう。次の人が使えません。またボールが破れてしまったら、次の人は遊べません。ボールを使う皆さんはどうしたらいいでしょう。使ったら、きちんと元の場所に戻すことは、実は次の人の手に直接渡していることと同じことなのです。自分が使ったものを人に渡すとき、きちんと渡さなかったら、壊してしまっていたら、次の人はどんな気持ちになるでしょう。きっと悲しい表情を浮かべているに違いありません。イエス様はおっしゃいました。
「自分がして欲しいことは他の人に同じようにしなさい。」
皆さんはどのように思いますか。大切なことは、自分がしないことではなく、また人からしてもらうことでもなく、人にすることなのです。何をするかというと、自分がして欲しいことです。ですから、みんなの物を使った時、次の人が笑顔で受け取れるようにしてください。次の人は自分でもあるからです。

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