一学期の行事を振り返って

 新型コロナウイルスのオミクロン株が流行し、7月後半から一日当たりの新規感染者が過去最多となりました。いくつかの宿泊行事でも感染があり、参加できなかった児童や帰宅してから感染が分かった人もいました。陽性となった方は、症状に苦しまれ、また不安な日を過ごされたと思います。今は少し減少傾向になっていますが、今まで以上に感染防止に気を付けなければなりません。医療従事者の方、コロナ以外で医療を受けなければならない方のためにも、自分自身で感染防止に努めることが大切です。わたしたちができることは、手洗い、手指消毒、ディスタンスの確保、マスク着用、黙食と今まで行ってきたことを徹底して行うことでしょう。

 1学期には4年生は水上高原、5年生は蓼科高原に、それぞれ林間学校へ行き、6年生は奈良へ修学旅行に行きました。自然に触れ、歴史に触れ、本物に触れることで多くのことを学ぶことができました。また飯盒炊さんやキャンプファイヤー、友だちとの共同生活を送ることで様々な経験、体験をすることができました。友だちと楽しい時間を過ごしたり、友だちと意見が違い、ぶつかったりする経験も貴重な宝物です。学校に帰ってきた子どもたちの顔から笑顔がこぼれていました。この経験から、今までよりも友だちを大切にし、家族に一層感謝する気持ちが芽生え、子どもたちは一回り大きく成長することができたと思います。今回体調を崩し、参加できなかった子どもたちもクラスの友だちの変化に知らず知らずのうちに影響を受け、一緒に成長していくと思います。

 今年度のラグビー合宿は3年生以上の参加になりました。練習では、高学年はモール、ラック練習の時に普段はあまり褒めることのない平野コーチが子どもたちを褒めてくださいました。子どもたちがコーチ方の指導やアドバイスをどんどん吸収していく姿に感動なさっているようでした。また中学年の練習場所では、いつも佐々木コーチが指示を出したり、注意をしたりしている声が聞こえていました。しかし、その時は何も聞こえなかったので、佐々木コーチの姿を探してみると、静かに子どもたちのプレーを見てほほえんでいらっしゃいました。確かに34年生の動きが良く、すでにラグビーの試合の形になっていて、私も子どもたちのプレーをわくわくして見ていました。すべての学年において、子どもたちの成長が感じられるすばらしい合宿でした。

 信者合宿は青梅市御岳山の丸山荘でお世話になりました。稲川神父様にミサをあげていただき、振り返りの時間を設けて自分のことを話しました。そのときは子どもたちに交じって先生方も一緒に振り返りをして、大人も子どもも関係なく仲間のような感じを共有することができました。また班名をみんなで考えたグループ会議、予め想像していた自然をハイキングで探すゲームや川遊びを通して、私自身が子どもと同じ目線で目の前の作業や行動を一緒に行うことで、本当に心から楽しむことができました。その中で、子どもたちのそれぞれの豊かな個性を感じとることができたことはとても有意義な経験でした。

 いよいよ2学期が始まります。2学期は学園祭、運動会、親睦の集い、クリスマス会と行事が盛りだくさんです。これらを通して子どもたちが豊かに学び、仲間と協力し、大きく成長していくこと願っています。子どもたちが少しずつ自信を持ち、自己肯定感を高めながら、主体的に行動してほしいと思います。私たち大人はあまり口出しをせず、あたたかく見守っていくことが肝要です。わたしたちに必要なのは、適切な時期に、適切なアドバイスをすることです。そして子ども自身がその都度考え、行動できる環境にしていきましょう。

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