もうすぐ夏休み

 7月になり、1学期がもうすぐ終わろうとしています。1学期は今までできなかった行事を行うことができました。特に45年生の林間学校、修学旅行など宿泊行事ができたことは、子どもたちにとても大きな経験になりました。そして子どもたちが何事にも前向き取り組むことができるのもご家族の心の支えがあったからです。ご家庭の愛情に守られ、子どもたちは安心して学校生活を送ることができます。コロナ禍にあって、不安もあったと思いますが、子どもたちを快く送り出してくださった保護者のみなさまに感謝いたします。

 さて、いよいよ夏休みですが、子どもたちは、おおいに楽しみにしていることでしょう。勉強やお稽古、スポーツなどご家庭によりイベントも様々にあると思います。長いこの夏休み期間を何か決めて継続して行うことや普段ではできないような長い時間をかけてじっくり取り組むことなど、夏休みの期間は、おおいに自分の好きなことを見つけ、取り組める良い機会です。

じっくり、とことん遊べることも夏休みだけです。子どもたちは遊びの中で学び、ものごとを工夫することを覚えます。ただ、わたしたち大人が子どもの頃と今とでは随分環境が変わっています。気温が上昇し、外遊びでの熱中症になる危険性もあります。またインターネットやゲームなど室内での個人の時間も増えています。それにより夜更かしや朝寝坊をしたり、生活リズムが乱れ、寝不足などで体調不良になることあったりするため、夏休みの前に親子できちんと話し合い、ゲームの時間など、遊びのルールを決めましょう。ルールを決めたら、大人はあまり干渉し過ぎず、見守っていただき、ルールが守れなくなってきたら注意をするようにしてはいかがでしょう。子どもたちだけでのルールのコントロールは完ぺきに行うことはできませんので、大人がチェックしながら、できたところは褒めて、できていないところは励ましながら、「できた」という達成感を味あわせてください。何事も子ども自身が考え、感じ、実行することが大切です。失敗したら、自分を振り返り、やり直せばいいのですから。

 

 1年生の生活科で七夕のための短冊や七夕飾りを作る授業をしました。七夕はもともと棚機といって、機を織ったものを神様に捧げて、豊作を願う行事だったのだそうです。江戸時代に五色の短冊や吹き流しを飾り、星に願い事をする七夕(しちせき)と重なり、今の七夕(たなばた)になったことなどを伝えました。1年生には少し難しかったと思いますが、一生懸命に聞いてくれている姿に心が癒されました。短冊づくりでは、「七夕」の歌詞を紹介しながら作りました。

 

ささの葉さらさら 軒端にゆれる お星さまきらきら 金銀砂子

五色の短冊 私が書いた お星さまきらきら 空から見てる

 

 満天の星空の下で、笹の葉が軒先に揺れている様子や五色の短冊に願い事を書いて飾っているのを星が見ている様子を表している歌詞です。この様子を子どもたちと共感しながら、短冊の願い事を考えました。すぐに願い事が思いつく子ども、なかなか考えが出てこない子どもと様々です。子どもたちにはじっくり考える時間も必要で、時間に追われるとかえって焦ってしまい、考える事ができなくなります。それでもアイディアが出てこない子どもは他の子どもが救ってくれます。「こんなのはどう」と隣の子どもに、やさしく教えてあげていました。隣人を思いやる心はもう育ち始めているのですね。

子どもたちの短冊の中にこんな願いがありました。「ウクライナの戦争が早く終わりますように」

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