【聖堂朝礼】オリンピックと運動会

 私の持っているカレンダーでは1011()はスポーツの日となっています。今年はオリンピックが行われたため、今年だけ、オリンピック開会式の723日(金)がスポーツの日となりました。来年はまた1010日がスポーツの日になります。皆さんはなぜ10月の第2月曜日がスポーツの日になったか知っていますか。
 実は、2019年まではスポーツの日は「体育の日」という名前でした。今から57年前の1964年の1010日に東京オリンピックが行われました。そして1966年に1010日を「体育の日」として、国民の祝日になりました。当時はこのオリンピックのために東海道新幹線が開通したり、首都高速道路ができたりしました。鉄道も丸の内線や日比谷線、東京モノレールも開通したそうです。建物も国立代々木競技場、駒沢総合運動場などたくさんのスポーツ施設ができました。皆さんも聞いたことのある名前があるでしょう。前回の東京オリンピックを行い、外国からたくさんの人がきても大丈夫なように、交通機関や施設などが作られたのです。

 今年7月に行われた東京オリンピックは、コロナのために、無観客と決まり、会場には人が入ることができませんでした。また外国の方たちをお呼びすることができませんでした。少し寂しい大会になってしまいましたが、出場する選手たちは、1年延びたオリンピックの大会ができる喜びを表しているかのように素晴らしい試合や演技をしてくれました。日本の選手たちも素晴らしい活躍で、金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個と今までのオリンピックで一番多くのメダルを獲ることができました。私もテレビで見ましたが、どの協議もたくさんの感動をもらいました。そしてインタビューでは「楽しんでやることができました」という選手のコメントが印象的でした。オリンピックは最も大きな大会で、世界中から国の期待を一身に背負った強い選手たちが集まり、皆が金メダルを目指して戦っています。想像しただけで、緊張してしまいます。でも緊張すると、体が固まって本来の力が発揮できません。ですから選手たちは練習の時から本番のことを考えて、心も準備をしています。選手によってやり方は違うでしょうが、本番で緊張しないでできるように練習しているのですね。もしかしたら緊張さえも楽しんでいるのかもしれません。どの競技を見ても高いレベルの戦いが行われましたが、選手たちは最後まで勝つことを諦めないでがんばっていました。また途中で失敗した選手もゴールするまで、また演技を終えるまで一生懸命にがんばっていた姿は、優勝した選手よりも大きな感動を与えてくれました。試合は、勝つ選手がいれば、必ず負ける選手がいます。だれでも勝てばうれしいし、負ければ悔しいのは当たり前です。でも勝った選手も負けた選手も相手の選手の今までの努力や気持ちが分かっています。ですから表彰台では力を尽くした選手同士が、笑顔で互いの健闘をたたえあっている姿がとても素晴らしいし、とても美しいと感じます。そしてこの姿にこそ、世界が「平和」になる可能性を感じます。素晴らしかったオリンピックに出場し、勇気と感動をくれた選手全員に感謝と拍手を送りたいです。

 さて、皆さんは今、来週の運動会に向けて、オリンピック選手のように毎日がんばって練習していますね。体育の時間はもちろんのこと、朝の時間や放課後にもたくさん練習をしています。そしてリレーのバトンやフラフープを体育の先生のところに借りに来ているのをよく見かけます。皆ががんばっている姿はとてもうれしくなりますし、運動会がとても楽しみになります。本番では6年生のお家の方以外は来ることができないので寂しいですが、今年は皆さんのがんばっている姿を映像にとっておうちの人も見られるように先生方が工夫してくださいました。皆さんの一生懸命に協議する姿は保護者の方にも伝わりますので、がんばりましょうね。

 皆さんは、個人競技では徒競走、かけっこがあります。そして団体競技では、
1年生は玉入れ、2年生はオセロゲーム、3年生は長縄No.1決定戦、4年生は綱引き、5年生と6年生はクラス対抗リレーとクラス対抗競技があります。
また演技では、2年生のダンス、ドミニコオリンピック、6年生はメモリーズ2021がありますね。どの競技も最後まで一生懸命に練習したことを出し切りましょう。もし途中で失敗しても、最後まで一生懸命にやり抜くことが一番大切なことです。そして最後には笑顔でお互いに精一杯力を出し尽くした姿をたたえ合う平和で美しい光景を見せてください。楽しみにしています。

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