【聖堂朝礼】なりたい自分になる

先週はオンラインで朝礼・4年生以上は3時間の授業で1週間を過ごしましたが、皆さんいかがでしたか。きっと初めての事でワクワクして、楽しく参加することができたのではないでしょうか。先生方も皆さんが楽しみながら参加したり、お勉強できるように工夫してくださっていましたね。

分散登校が始まって2日目になりました。やはり学校に来て、直接お友達や先生方に会うことができるのはうれしいですね。そしてグラウンドや校庭、体育館などで友達と一緒に遊べることが待ち遠しかったでしょう。まだ会えないお友達が半分いますが、今先生方が登校について工夫してくださっていますので、少し待っていてくださいね。

 

みなさん、野球は好きですか。今日のお話は野球にあまり興味のない人は分からないかもしれませんが、アメリカで活躍している野球選手のお話です。アメリカ合衆国のプロ野球はメジャーリーグベースボール(MLB)と言います。簡単にメジャーリーグとか大リーグと言っていますが、そこでは、現在8人の日本人選手がプレーをしています。中でも今年すごい活躍をしているのがロスアンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手です。今、毎日スポーツニュースに登場していますので知っている人もいるのではないでしょうか。この大谷選手は、100年前にメジーリーグで活躍した野球の神様と言われているベイブ・ルースと比べられ、この野球の神様よりもすごい人とまで言われています。大谷選手は160kmのスピードボールを投げ、ピッチャーでもあり、ホームランをたくさん打つバッターでもあります。現在44本のホームランを打ちホームラン王争いをしています。今まで何人もの大活躍をした日本のプロ野球選手がメジャーリーグに挑戦しましたがホームラン王争いをすることができる人はなかなかいませんでした。それだけでもすごいのに、ピッチャーもして92敗の成績でバッターとピッチャーの両方で活躍しています。その大谷選手が高校1年生の時に立てた目標達成シートというものがあって、それはどんなものかというと、縦3マスが3列に並んで九つのマスになっているものです。このシートの真ん中のマスに目標を書きます。大谷選手はドラフト(プロ野球の球団が欲しい選手を発表し、欲しい球団が多ければくじ引きで決める会議のことです)で8球団に指名されることを目標に書いています。その目標をかなえるためには何が必要かを周りの8つのマスに書きます。大谷選手は何と書いたかわかりますか。それは、「体づくり」「コントロール」「キレ」「メンタル」「スピード160km」「変化球」「人間性」「運」の8つの項目が書かれています。体づくりから変化球まではわかりますが、「人間性」や「運」と考えるところが他の人と違うなあと感心しました。

この8つの項目、例えば、「体づくり」など一つひとつを身につけるための8つのことを書いています。「運」を手に入れるために取り組むことは何でしょう。皆さんだったらどう書きますか。

それは「挨拶」「ゴミ拾い」「部屋掃除」「道具を大切に使う」「審判さんへの態度」「プラス思考」「応援される人間になる」「本を読む」この8つの事を大谷選手は考えて書いています。また「人間性」を良くするにはどう考えたでしょう。それは「感性」「愛される人間」「計画性」「思いやり」「感謝」「礼儀」「信頼される人間」「継続力」の8つです。大谷選手は野球の記録だけでなく、グラウンドでさりげなくゴミをひろったり、審判にも帽子をとって礼儀正しく接したり、いつも笑顔で楽しそうにプレイしている姿がアメリカのエンジェルスや野球ファンだけではなく、アメリカ全体の子どもからお年寄りまで幅広く人気になり、話題となっています。

高校1年生の時に書いた目標を今でもづづけている大谷選手は、もちろん才能もあるのですが、それを努力して続けていることが素晴らしいし、なにより野球を楽しんでやっている姿が素敵だと思います。

スポーツや勉強でも目標を立て、それを自分のものにするために何が必要なのか考えて、努力していくことが大切なのだと教えてくれています。皆さんも機会があったら目標達成シートを作ってみてください。なりたい自分になるにはどしたらいいか、どうしたらなりたい自分になれるのか考えてみてください。

自分を見つめるいい機会になるといいですね。

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