【聖堂朝礼】心にかけてくれる人

 皆さんが学校に戻ってきて半月が経ちます。元気に遊ぶ姿を心から嬉しく思います。来週から給食が始まりますよ。「一日おきの学校」はまだ続きますが、おうちでも学校でも同じように、こまめに手を洗って、お祈りを大切にして、そして周りの人を大切にしましょうね。

  ニュースでは相変わらず新型ウイルスの感染のようすが伝えられています。東京では、感染者が増えたり減ったり。数字だけ見ると、すごく増えたなあと思ってしまう日もありますが、検査を受ける人が増えたのですから、感染者の数も増えることになりますね。数字が増えても減っても、感染した方の一人ひとりのつらさ、また病院の方の大変さに変わりはありません。今元気な私たちは、ともかく自分がうつさないように、自分にうつらないように、手洗いをこまめにする生活のリズムを身につけましょう。そしてつらい思いの方がいやされますように、穏やかな日々が訪れますように、祈りましょう。

  世界を見渡すと、800万人の人が感染したそうです。感染の広がりが落ち着いた国もありますが、どんどん広がっている国もあります。特にペルーやチリ、ブラジルやアルゼンチンなど南半球の国々は、これから寒い冬に向かう季節ですから、別の病気も広がるかもしれません。心配です。

 日本は大丈夫でしょうか? 日本は北半球にありますから、これから暑い夏に向かいます。だから大丈夫!とは言えないですね。日本ではこれから雨が多くなり、台風が近づいて、最近はものすごく強い雨が長い時間同じ場所に降り続くことがあって、地面がゆるんだり、水があふれたりします。去年は、大変なことになった場所が各地にありました。

 そして、日本に大変なことが起こる前に、今のうちに応援しますよ、と言ってくれた国・地域があります。どこだかわかりますか? そこは、新型ウイルスにほとんどやられませんでした。そう、台湾です。

 もうすでに4月にはマスクを200万枚も送ってくれていました。今回は防護服を5万着、しかもそのうちの半分は病院宛ではなく、消防団の皆さんに、と送ってくれたそうです。誰かを助けに行くときに感染することがないように、と送ってくれたのだそうです。大地震の時に助け合う関係の台湾と日本ですが、今回は台風が来る前に、今のうちに、と送ってくれました。心にかけてくれていたのですね。ありがたいことです。

 

 さて、まだ大丈夫なうちに、私たち自身が心にかけて、気をつけたいことがいくつかありますね。新型ウイルスの「東京アラート」は解除されました。これからは「熱中症アラート」に気をつけましょう。マスクをしていると自分で気づかないうちに体温が上がってしまうことがあります。こまめに水を飲むなど、自分で気をつけると同時に、周りの人が大丈夫かどうか、いつも心にかけて、声をかけてあげましょう。みんなが元気でいてくれるから、私たちも元気になれるのです。

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