《教室寸景》(中2・ドミニコ学)「京都修学旅行に想いを寄せて」

 中学2年生から、6月22日(エフエム世田谷の方による出張授業)、8月21日(取材を通して得た「キャリア形成」の手がかり)、11月22日(「地域の魅力」を「ラジオ番組」のスタイルで発表!)に続く、報告を致します。

 今回は、生徒たちが心待ちにしている京都修学旅行(3月14~16日)に関わる2学期・3学期の取り組みを、お届けします。

(1)  京都のお悩み、私たちが解決!-「テレビの情報番組」のスタイルで発表!―

 昨年の11月22日・29日、大教室で発表会を開きました。

 修学旅行先である京都の《現在》に関心を持ち、観光地ならではの《悩み=課題》に注目し、その解決を目指して知恵を絞り、班ごとに発表しました。発表形式はテレビの情報番組に倣い、それぞれがディレクター・メインキャスター・レポーター・コメンテーターの役割を担うことにしました。

 テーマは、「嵐山とオーバーツーリズム」「伏見稲荷神社と外国人のマナー」「京菓子と後継者」「京都府住民減少と観光客増加」「京都市と飲食問題」「民泊施設と利用者トラブル」「京都観光客と自然破壊・環境悪化」「若宮神社と賽銭泥棒」「葵祭とコロナ禍」です。

 各班ともに映像に工夫を凝らし、日本中の京都ファンや世界中から訪れる観光客、そして何よりも地元の方々にとって、いつまでも魅力的な時間と空間を守るための、未来志向の情報発信や提言をすることができました。

画面左上には時刻が表示され、朝の情報番組さながらです。


画面中央の時計が少しずつ変化していきます。

視聴者の興味関心を引き出す、美しい画面です。

発表内容もさることながら、美術的なセンスも冴えています。

(2)  京都の魅力を掘り下げよう!-「ポスターセッション」に挑戦!―

 2月21日、中学2年生の各教室を会場として、ポスターセッションを行いました。

 京都修学旅行を100%満喫するために、現地の基礎知識・最新情報・㊙情報を入手し、班ごとに手書きのポスターを作成しました。テーマは、「天龍寺・野宮神社」「金閣寺」「竜安寺」「清水寺・八坂神社」「高台寺・知恩院」「南禅寺」「二条城」「三十三間堂・養源院」「銀閣寺」です。その上で、全員が発表者となり(=持ち時間3分)、聞き手になった時にはメモを取りながら積極的に質問(=質疑2分)を投げかけて、セッション会場を盛り上げました。

 発表者と聞き手の距離が近く、親密な情報・意見交換が可能なポスターセッションは、社会人・大学院生・大学生の間では広く行われています。そうした研究者の世界を、中学2年生は一足早く体験したことになります。

 ものごとを掘り下げる鋭い視点、考えたことを協働して形に残す俊敏な行動力、そしてカトリック校ならではの穏やかで温かな心。さまざまな能力を十分に携えて……、さあ!中2の更なる飛躍=旅立ちです!

(中2学年)

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