《教室寸景》(高校3年・物理)「てこの原理は、力学的にはどのように説明できるかを考える」

 理科の授業では、小学校から身近な現象を取り上げることが多くあります。

 また、小学校の授業で規則性を見出したものについて、中学校から高校までで学習した知識を使ってさらに深く説明できるようになる現象も多くあります。

 その中から今学期の物理の授業の1つでは、てこの原理を取り上げました。「てこの原理は,力学的にはどのように説明できるだろう?」という問いを立てた授業を行いました。

 この実験からは、支点から近いところに重いものを、遠いところに軽いものを置くと力がつり合うことを見つけられます。この結果からは、力と距離に比例し、回転する能力を表す「モーメント」を導きました。

 授業では、これらの結果をまとめ、「てこの原理は、力学的にはどのように説明できるだろう?」という問いに対する答えを考えました。

 高校物理は、とかく内容が難しいと敬遠されがちですが、身近な現象やこれまで学習した事項を、原理とともにより深く理解することにつながるものとなるように工夫しています。

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