「ドミニっ子との対話」 石川一郎

【石川カリキュラムマネージャー と終始笑顔で話をする高2生徒たち】
 
広報のS先生やT先生と「ドミニっ子」と何か対話ができる機会がないか相談していたところ、先日高校2、3年生の数名が大手町の読売新聞東京本社で開かれたセミナーに参加してきたという話を聞きました。
そのセミナーは、赤十字国際委員会駐日事務所のリン・シュレーダー(Linh Schroeder)代表による「世界の紛争地で活動する赤十字国際委員会とは」という題目の講演だったそうで、いろいろな学校の生徒たちが参加していたとのことでした。
その話の中で興味深かったのは、参加した「ドミニっ子」たちが最後の質疑応答の時間で異彩を放ったとのこと。その質問の一つは次のようなものでした。
「紛争 がなくならないのは、人間の利己主義が原因だと思います。どうしたら解決で きますか。」
です。
素敵な質問ですよね。講師からも、「いい質問ですね」と誉められたとのことでした。
この質問が誕生した背景には、聖ドミニコ学園の教育があります。
宗教の時間に「もしあなたが難民になったら」というワークショップをやったそうです。
「もしあなたが~だったら」
この問いは、私も講演の時によく使わせていただいている、首都圏模試センターの思考コードのC軸
「もしあなたがザビエルのように~だったら」
と同様の問いです。
クリティカル、クリエイティブな思考にいざなう問いと同様の問いです。
話を戻します。
「もしあなたが難民だったら」という問いに「ドミニっ子」はどう向き合ったのか、ここがこの学園の魅力です。
「圧倒的なジブンゴト」として、この問題に彼らはぶつかっていきます。
机上の学問では決してなく、斜にかまえるでもなく、ジブンゴトとして
何事にも、正面から受け止め、「あたま、からだ、こころ」がフル回転していきます。
自分の考えを絞り出し、表現する。
それを正面から受け止めて言葉を返す。
これこそ、「対話」なんだと思います。
「真理を求め自由に生きる」
学園の教育方針が、「ドミニっ子」には正しく根づいていることを改めて確信しました。
続きます。。
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