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■カトリックの価値観に基づいた教育

 カトリックの価値観を言葉で表すのは中々難しいことですし、色々な言い方ができると思いますが、あえて言うならば、一つは「すべての人は神から祝福された存在である」ということです。国家や社会、生い立ちなど、人間は実にさまざまな状況の中で生を受けるのですが、実は、神の前には、ひとしく愛を持って祝福されたものとして存在しています。言葉を変えていうならば、私たちは、誰しも生まれながらにしてかけがえのない存在なのであるということです。これがカトリックの中心的な考えの一つです。
 そのかけがえのない存在の生徒に対して、その存在を受容し、聴き、語り分かち合うことで、その生徒が持っているあらゆる可能性、資質が引き出されていくものと信じます。本校が、少人数制の教育をとるのも、それぞれの生徒とのつながりを大切することが教育の原点と考えるからです。
 そして、私たちは神から愛されていることを認識することにより、人を愛することができるようになります。人は決して一人では生きられず、多くの人々の支えによって生を全うすることができることを考えれば、自分が他人に対して何ができるのかを考えられる子供になるように導くことが、カトリック学校の一つの責務と考えます。
 もう一つは、「神以外はすべて不完全である」ということです。私たちはいろいろな能力を持っています(神から与えられています)が、それは決して完成されたものではないということです。つまり、私たちは持っている能力をできるだけ高めるように努力していく必要があります。特に教育現場にあっては、子供たちの学力向上・学ぶ力の育成は、重要な任務です。したがいまして本校では、日ごろの学力向上への積み重ねの帰結としての、進路指導にも力を入れています。ただ、なりふりかまわず、ひたすら大学進学を目指して勉強するという指導はとりません。何のために大学(短大)に入るのかという目的が重要になります。もしそれが、ひたすら物的向上を求めるためだけのもので終わるなら、カトリックの世界観からは肯定できません。また、競争に勝ち抜くことだけが人生の唯一つの目標であるかのように思い、人間の評価がそれで決まると思い込んだものであるならば、キリストの価値観とは相反するものです。カトリック学校に学ぶ青少年は、卒業後の現実社会の中で、ただ単に生きるだけでなく、それぞれの立場で、それぞれに与えられた神からの可能性を活かし、愛と信頼に満ちた社会のために、貢献してくれるものと信じたいのです。
 以上簡単にカトリックの考え方をお話しましたが、社会に対して貢献することがカトリックの使命であるということが、おわかりいただけたと思います。カトリック学校こそは、その貢献できるような基礎を与えてくれるものと信じています。
 本校の校章の形は、聖ドミニコによって設立された聖ドミニコ会の標語である「真理」の擁護を象徴する盾を表しています。中の十字架はキリスト教のシンボルです。その形は心身の純潔を象徴する百合の花を表し、白は純潔と神のみ前に正しく生きるものの深い歓喜を、そして黒は他人の幸せに絶えず奉仕する滅私の精神を表象しています。ドミニコ学園こそは、カトリックの価値観に基づいた教育を行う場であると考えています。

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