喜びに満ちた日

 ようやく迎えることができました。ずっと延期になっていた入学式です。

緊急事態宣言の解除を受けて、心待ちにしていた式の準備に大急ぎで取り掛かりました。桜の季節から、もう初夏の風が校舎を通り抜ける季節へと移り変わっていました。

あまりにも長った3か月。長い間、心細かったことでしょう・・・。心配がたくさん募ることだったでしょう・・・。それでも新1年生のみなさんはじっと耐え、

このときを信じて待ってくださいました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

コロナウィルス感染予防に最善を尽くして、いよいよ入学式当日を迎えました。

 

 初めての登校日を笑顔で迎えられたことがこんなにも喜ばしいとは!大勢の級友や先生方と会うことができてにっこり!本当にみんなうれしそうでした。

 

式では、校長先生のお話をじっと聞いていました。こういう事態だから「本当だったら・・・」「~だったはずで・・・」と、ついこのような言い方をしてしまいがちですが、

「本当だったら」は必要ないかもしれません。今を新しく生きていく。常に様々な事態に適応、対応していくことが新たに生まれる力です、とおっしゃいました。なるほど!

6年生のお姉さんからは、「この場では話しきれないほどたくさん楽しいことがあります。学校生活はゆっくり安心して覚えていけば大丈夫です」と優しく語りかけられ、にこっと

笑顔がこぼれていました。新1年生は、最初から最後まできちんと話し手を見ながら話を聞いていました。

 

式の後は、グループに分かれて元気よく校内探検に出かけました。

 

 

 

下駄箱を確認したり、給食室を覗いて大きな大きなお鍋を見てびっくりしたり、屋上からの景色を楽しんだり。

 

 聖堂では、ステンドグラスを目の前で見ました。ステンドグラスの絵の説明じっと聞いていました。先生が「では、次に行きましょう!」と言ったときでした。

「ちょっと待って! 心の写真撮ってるから!」この光景を目に焼き付け、心の中に大切にしまっておこう。そう思ったのでしょうか。『心の写真』という1年生から発せられた

言葉に、子どものもつ柔らかく澄んだ心がとらえる豊かな感受性のようなものを感じました。とても素敵な言葉でした。

新型コロナウィルスの感染拡大のため、なかなか学校に登校できなかったこの3か月間。我慢を強いられ不安に駆られることが多々あったことでしょうでも、そこから学んだことや

気づいたことも同じくらい多くあったかもしれません。このような心の働きが、またひとつ、自分を大きくしているのかもしれません。

1年生のみなさん、元気いっぱい過ごしていきましょう!

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