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『四人目の賢者』
もう十二月、残すところ一か月となりました。いよいよ今年もご降誕を迎える季節「待降節」を迎え、子どもたちは、霊的花束を準備し、イエス様の誕生を祝う日を待ち望んでいます。
さて、今回は、ご降誕にまつわるひとつの物語、ヴァン・ダイク作の「四人目の賢者」を通して、イエスの望まれる生き方を考えてみましょう。
マタイ福音書二章によると、星に導かれた東方の博士(賢者)三人が、「黄金、乳香、没薬」を捧げ、幼子イエスの誕生を祝い、礼拝したと書かれています。物語では、この星に導かれたのはこの三人の賢者だけではなく「四人目の賢者」がいたのだという伝説に基づいたものです。映画にもなったこの物語をご紹介しましょう。
主人公のペルシャの医師アルタバンは、他の三人の賢者と共に、救い主に会いに出かけることを決心し、自分の全財産を売り払い、贈り物として、サファイヤ、ルビー、真珠の三つの宝石を買い旅立ちました。しかし、砂漠で瀕死の病人を介抱したために、三人の賢者との待ち合わせに遅れてしまい、ベツレヘムでのイエスの誕生には間に合いませんでした。しかし、救い主に会い、人が生きることの真の意味を教えてもらいたい一心で旅を続けるアルタバンは、旅の途中で病気や怪我で苦しむ人たち、困窮した生活で心があれ荒み希望を失った人たちなど、困っている人を見ては放っておけず、彼はその手を差し伸べました。共に泣き悲しみ、愛を持って励まし、勇気づけていたのです。そうしているうちに三十三年という時が流れ、年老いたアルタバンはやっとエルサレムに着きました。イエスが近くにいるとの話を聞いた彼は、最後の力を振り絞り、イエスのもとに向かいます。しかし、贈り物として用意した三つの宝石は、すでにすべて困っている人々のために、手放していました。その間にイエスは処刑され、とうとうアルタバンはイエスに会うことが出来ませんでした。悲しみにくれ、その命も尽き果てようとした時「奇跡」が起こります。命の灯が消えかけたその瞬間、復活したイエスがアルタバンの目の前に現われたのです。彼はイエスのために用意していた宝石が今は無いことを謝ります。しかし、イエスは『その贈り物はすべて受け取っている』と答えるのです。『いつでも、もっとも小さき私の兄弟にしてくれたことは、私にしてくれたのと同じなのだから』と。(マタイ25の40)
四人目の賢者アルタバンは、彼の贈り物がすべて救い主に届いていたことを知り、深い慰めと満足を得て息を引きとりました。(銀幕の星たちより)
私たちもイエスの言葉に勇気をいただき、小さな愛の奉仕に励みましょう。 良いクリスマスと新年を!
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