【聖堂朝礼】洗礼者聖ヨハネ

 今週から給食が始まりました。おいしいですね。うれしいですね。口に入れて、もぐもぐと良くかんで味わって、飲み込んだ後に「わあ、おいし~い! ね、ね、おいしいよね!」とお友達に向かってお話ししたくなります。が、皆さんはその気持ちをちゃんと我慢して、静かに食べていると先生方から聞きました。みんな、えらいね。お食事中に大きな声でお話しするのはもともとお行儀がよくありませんけれど、今は、小さな声であっても、食べている時間にはできるだけ注意しましょう。声に出さなくても、にっこりするだけでお友達は気持ちを分かってくれることでしょう。

 さて、今日は625日です。今から1週間後、71日は何の日でしょう? そうです。東京ディズニーランド再開の日です。楽しみですか?

 では、6か月後には何があるでしょう? 1年生は、まだ足し算を習っていないから難しいですね。今は6月、たす6か月は…1225日。 あ! そうです。イエスさまのご降誕をお祝いする、クリスマスですね。

 でも今日はクリスマスのお話ではありません。今年のwebマリア祭でお話ししたことは、覚えていないと思います。少し振り返ってみますね。

 「あなたは神様の子どもを授かりますよ」と天使からのお告げがあったマリア様は、それから急いでエリザベトおばさんのところに行きましたね。着いたらすぐにエリザベトおばさんが「なんて素敵なことでしょう。あなたの声が私の耳に入った時、おなかの中にいる子が喜んで踊りました」とマリア様にお話ししました。そう、エリザベトのおなかの中で、マリア様が来られたのを感じて喜んだのが洗礼者聖ヨハネです。昨日624日は、この「洗礼者聖ヨハネの誕生」を記念する日です。

 お年寄りなのに、神さまの御業によって子どもを授かったエリザベト。この時もみ使いガブリエルが知らせに来ました。そしてその日から6か月経った時に、み使いガブリエルはマリア様のところに現れたのですね。それでマリア様はエリザベトに会いに行って、おなかの大きなお年寄りのエリザベトのところで3か月ほど過ごしてからおうちに戻りました。

 ですから、聖ヨハネはイエスさまよりも先に生まれます。そして、大人になった時に神様の言葉を預かって、人々に伝えました。

 「これから救い主が来られます。心を整えなさい。私は、その方のはきものの紐を解く値打ちさえもありません」

 そして、人々に心の準備を勧め、良い訪れを伝えました。そのおかげで、イエスさまが来られることを人々は知りました。その後にイエスさまに洗礼を授けたので「洗礼者聖ヨハネ」と呼ばれています。その誕生を世界中で祝うのが624日なのです。聖ヨハネが生まれなかったら、私たちはイエスさまに出会えなかったかもしれない、大切な存在です。イエスさまは周りの人に「ヨハネはとても大切な人です」と伝えました。私たちも、おとなりにいる友達がいなかったら、今楽しい毎日を過ごせませんよね。

 「あなたのこと、大切です」。言葉で言わなくても、皆さんのにっこり笑顔で伝えましょうね。

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