感謝を、はじめの一歩から

学園周辺の桜は春休み中に満開を迎え、一足先に新年度の始まりを飾ってくれました。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして在校生の皆さん、ご進級おめでとうございます。これから始まる新しい暮らしが笑顔で包まれるように、日々の祈りを大切にして過ごせるようにと祈ります。

昨日の日曜日は主イエスのご復活を世界中でお祝いしました。新しい年度が始まる今、ともに歩んでくださる主イエスの「新しいいのち」に生きる喜びを、ともにお祝いいたしましょう。

さて、昨年度は学園60周年を祝ってさまざまな記念行事が行われましたが、その最終企画としての記念音楽祭が、春休み中の3月29日に人見記念講堂で行われました。幼稚園から高校まで、すべての学部が出演・出展した音楽祭で、小学校はトップバッターとしてステージを飾りました。群読も、4曲にわたる合唱も、子どもたちは見事に披露してくれました。私は講堂の一番後ろで聞いていましたが、200人の小学生の声が一つにまとまって良く届き、小学生らしい元気さとかわいらしさ、そして懸命に練習した成果がしっかりと伝わってきました。練習段階やリハーサルではうまくいかなかったところもありましたが、本番は実に見事に光り輝き、120点の出来栄えをお客様にお届けすることができました。

この記念音楽祭に向けて、後援会の皆様をはじめ、同窓会の皆様も、もちろん先生方も丁寧に準備をしてくださいました。そして当日も、華やかで鮮やかなステージ発表が続く中、続々とお見えになるお客様のために長時間にわたり受付を担当してくださった方、ひな壇の準備・片づけのために舞台の袖でひたすら待機してくださった方、降り始めた雨の中で警備を勤めてくださった方…そのすべてをお伝えするには紙幅が足りませんが、学園に関わる皆様が、ドミニコで学ぶ子どもたちのためにと、力の限りにご奉仕くださいました。教職員だけでは決して為し得なかった、輝かしい一日でした。それだけでなく、数か月にわたり準備を進めてくださったこの方々の殆どが、ステージを見ることなく、陰で支え続けてくださいました。私たちの見えないところで多くの支えを戴き、おかげさまで、文字通り学園が一つになった記念音楽祭が盛況のうちに終わりました。ここに改めて感謝を申し上げます。

いつでも、どんなところでも弟子たちにそっと寄り添い、支え続けた主イエスの生き方。そこに聖ドミニコは倣い、そのドミニコを慕って集まったメール方の思いが800年の時を超えてこの学園に宿り、60周年記念事業もまた、その大いなる存在に包まれました。これほどにあふれる愛があることを新年度のはじめの一歩から意識し、感謝して、光の中を歩んでまいりましょう。

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