
世界平和の願い
毎年、元旦は平和祈願の日として、あらゆる宗教を超えて、すべての宗教者が世界平和のために祈っています。カトリック教会の指導者としてバチカンに住んでいらっしゃるベネディクト16世教皇は、今年の平和の日のためのメッセージとして「若者たちに正義と平和の教育を」とおっしゃいました。
このメッセージは、青少年に対して正義と平和の教育をすべき大人に向けられるものです。誰がこの教育をする責任があるのでしょうか?すべての大人です。子どもたちは小さければ小さいほど、大人の言うことよりすることから学びます。「まなび」は「まねび」からきたと言われますが、赤ちゃんは驚くほどよく周囲を観察しています。周囲の人々が大切にしているものを大切と認識し、ないがしろにしているものはないがしろにします。行動でないがしろにしながら、口で、「これは大事だから守りなさい」と言っても効果はありません。
子どもたちが成長したとき、どんな人間になるかは、私たち大人の責任です。平和を望むなら、大人自身が平和をつくる人でなければなりません。平和をつくる人とは、神様が私たちひとりひとりを尊重してくださっていらっしゃるように、すべての人を尊重する人、そしてすべての人間が尊重される世界の建設のために働く人です。そのためには、自分の視野を広げ、家、国、民族を超えてすべての人と「我々」意識を持つ人間にならなければならないでしょう。私の力が及ぶ範囲で、他の人の助けとならなければならないでしょう。
子どもたちの時代に、よい環境(自然も社会も)を残したいと、少なからぬ方が絶望的なまでの努力をしていらっしゃいます。昨年の大地震に始まる一連の災害の苦しみと不安の中に、私たちは人間本性の中にあるきずなを発見し、学びました。私たちは行動でこれを子どもたちに伝えなければならないでしょう。そこに希望があります。漫然と望むだけでは希望になりません。希望は達成される可能性があるからこそ希望です。達成のためには何かが変わらなければならないのであり、そのエネルギーは私たちひとりひとりから出るものです。勿論、すべてのエネルギーの根源は神様ですが、私たちに自由を与えてくださった神様は私たちに協力を呼びかけ、私たちの協力なしにはなさいません。
新しい年、私たち大人が自分の責任を果たして、子どもたちに幸せな未来を拓く年となりますように!子どもたちに生きて欲しい生き方を体現する努力によって自分の生きる意味を発見し、子どもたち共々、充実した一年となりますように!
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