
コミューニティー
6月、学園では同窓会の総会があります。同窓会総会といっても、小学校・中学校・高等学校卒業生全部を網羅したものです。小学校は男女、中学校以降は女子だけですので、同窓会は二つ、同窓会長は二人いるのですが、一緒に集まってミサを捧げ、物故者に感謝し、その冥福を祈って総会を始めます。何か少し違うと分離独立するのが常ですのに、彼ら、彼女たちは、別々な組織としての同窓会を運営しながら、一緒に総会をし、一緒に同窓会誌を発行し、後援会主催の親睦の集いに一緒に参加し、一緒に学園に貢献しています。愛校心と奉仕の心に徹した彼ら、彼女たちだから出来る運営だと思います。彼らの知恵に敬服しています。
勿論、それぞれ固有の組織を持っているので、別々な会合も開いています。それぞれが自立して活動しています。かえって、それだからこそ、各自が全体に寄与できることを考え、行動しています。いろいろ行き詰まっている現代社会の中で、「もう一つのあり方」を実行している団体といえます。そして、ここから巣立った卒業生が、世界のあちこちで、彼ら、彼女たちらしい活動をしています。
話は別ですが、この春行われた、全国のカトリック学校の集まりで、「今、カトリック学校として出来ること」を自問したとき、それは「コミューニティー造り」ではないかという答が出てきました。
人生の最も楽しい、変化の激しい時期を一緒に過ごした仲間たちのつながり、長ければ15年も一緒に育った友人。子どもと共に、否、もし兄弟姉妹がいれば、子どもより長い時間を共有した保護者同士は、卒業後も同窓生として、後援会の賛助会員として、出会いの場を持ち続けます。辛いことがあったとき、どうしてよいか分からず途方に暮れていたとき、かつてのクラスメートが集まって来て全部してくれたという話は、一度ならず聞かされ、彼ら、彼女たちの友情に感嘆し、神に感謝しています。
小さな、狭い学園。しかし、多分、それだからこそしっかりと根を下ろし、睦み合うことができたのでしょうか?デメリットをカバーしながらメリットを育ててくれている教職員、子どもたち、保護者の皆様、卒業生をはじめ、関係者各位に心から感謝しながら、安心して生きられる空間を、これからも育てる学園コミュニティーでありますようにと、神の加護を祈ります。
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