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学園長挨拶
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ルルド
 
 「ルルドの水」はカトリック教会の枠を越えて知られています。ルルドで、あるいはルルドの水によって世界各地で、不思議な治癒が行われていますが、ルルドの一番の不思議は、病気の治癒を期待していながら、病気は癒されなかったにもかかわらず、心が喜びに満たされ、輝いて帰って来ることだと言われます。

  私自身、このような不思議な場面に居合わせました。もう何十年も昔のことですが、強烈なイメージは私の脳裏に焼きついています。

 年齢は十七、八歳でしょうか、少し栗色がかった金髪の可愛らしいお嬢さんが車椅子で現われました。ルルドの洞窟の前です。お母様らしい女性が傍につき、車椅子を押していたのは屈強なボランテヤの青年でした。彼女は、他の巡礼者のように、洞窟の中を廻ることを望んだようで、洞窟の入り口で車椅子を降りました・・・と言っても、体は全然言うことをきかず、両側から支えられて洞窟の小道へ入りました。もう片側から出て来るまで、どれ位の時間だったでしょうか?覚えておりません。皆祈っていました。皆、ルルドでは奇跡が起こることを知っていました。若しかしたら彼女は自分の足で歩いて・・・やがて洞窟のもう片側から彼女の姿が現われました。体は疲れ果て、前にも増して惨めに見えました・・・しかし、その顔は、美しく、美しく光り輝いていました。ほんとうにすべての人を魅了する笑顔でした。お母様もボランテヤの青年も泣いていらっしゃいました。今思い返しても涙ぐむ思い出です。これがルルドの不思議です。

  2月11日は、ルルドにマリア様が出現なさった記念日です。出現を受けたのは貧しく、体も弱くて勉強もお手伝いもあまりできなかった14歳の少女、ベルナデッタでした。何度目かの出現の際に土を掘るように言われ、そこから湧き出した水が今も豊かに湧き続けています。

  2月11日はまた、日本にとっては日本の建国を記念する日です。ご存知のように、先の第二次世界大戦に日本が参戦したのは12月8日、聖母マリアがその母アンナの胎内に宿ったことを記念する日でした。終戦は8月15日、聖母マリアがこの地上の生涯を終えて、天の父に迎えられて帰って行ったことを記念する日でした。マリア様と日本の関わりの深さを思わずにはいられません。きっとマリア様は日本にいるひとりひとりを心にかけ、守っていてくださるに違いありません。