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学園長挨拶
学園長写真  
   

   豊かな経験を
 

 台風11号と共に9月が始まりました。二百十日。気候の不順な今年としては、珍しく暦通りの運びです。これが遅れると、もっと実りの入った稲にとってダメージが大きくなるのだそうです。しかし、台風は一つしか来ないという保証はありません。人間の知識や技術がどのように進歩しても、自然の営みを思うままに操ることは出来ません・・・「幸いにも」と言いたいと思います。私たちのうち一体誰が、いつ、どれ位太陽を照らし雨を降らせることで、地球の北から南まで、最もよく作物を実らせるかを知り、計らうことが出来るでしょうか?
  
  二学期は子どもたちにとって、これまでの成果を発表する楽しい行事がたくさんあります。中学高校にとってはクラブやクラスで工夫を凝らし、練習を重ねた長月祭が三週間後に迫っています。幼稚園や小学校の運動会や遠足も続きます。体を使い、特に自主性・創造性を発揮出来るこのような行事を通して、子どもたちは驚く程成長します。
  
  日本の子どもたちは知識はあるが応用力に欠けるという評価を受けています。それなら、これら行事を大いに利用しましょう。実体験なしに応用力はつかないことは容易に理解出来ることです。何でも練習なしに上手になりません。練習には失敗がつきものです。失敗を歓迎し、失敗毎に一つ覚える子どもたちと共に達成感を味わい、喜びましょう。
   
  私は方角音痴で地図も読めないので、初めての所に迷わず辿り着いたことはありません、自慢にはなりませんが。人に連れて行って頂いたときは、次にひとりで行くなら矢張り迷います。しかし、自分で迷った挙句辿り着いた所は覚えます。「迷ってはいけない」と言われたら、どこにも行けません。迷っても大丈夫なだけのゆとりを持たせて頂ければ行くことが出来ます。

  「他人の経験を生かすことほど難しいことはない」と言います。可能な限りの経験を伝え、あとはひとりひとりが間違いながら経験を積み、自信を持つのを、ゆとりを持って見守りましょう。すばらしい成長の秋となりますように!