
勇気を出して
この夏、世界の気温は「いつものように」ではなかったようです。7月から8月にかけて、学園の母体である女子修道会の統合五十周年記念および聖ドミニコ会創立の八百周年記念行事出席のためフランスに行ったのですが、行く前に、「今年はフランスは猛暑」と何人かに言われ、覚悟して出かけました。折から土用でしたが、日本はそれにしては涼しい日々でした。ところが着いてみると、案に相違して、言われたほど暑くありませんでした。「猛暑と聞いたのですが」と言うと、「そう、昨日まで暑かったのよ。今日は涼しくなった。」というお返事で、おかげ様で涼しい夏を過ごして参りました。その間にカナダから帰ったシスターが、「ああ、暑かった。モントリオールは44度!」ということで、雨、風、嵐、気温・・・人間の力が及ばないところで起きている変化に、自然の大きさを感じさせられました。
五十周年記念、八百周年記念ということで、歴史をさかのぼる話し合いが多々あり、特に第一次世界大戦以降については体験者の証言もありました。これらを聞きながら、私は歴史を顧みることが、どんなに現在の自分に勇気を与えるものであるかを実感し、驚きました。フランスに本部を持つ私たちの会ですから、どうしてもフランスの歴史に関わるのですが、近いところでもフランス革命、政教分離、第一次世界大戦、第二次世界大戦、その間に出されたいろいろな命令、法律・・・これで行き詰まりか、もう絶望かと思うたびに、思いがけない形で新しい芽が出、予想しなかった新しい発展がありました。しかし、そのためには先人は誠実に、命を懸けてひとつひとつに取り組んでいらっしゃいました。
今も、私たちの予想を超える事象が多々発生しています。ひとつひとつが始めての経験のことに取り組まなければなりません。必ずしも先が見えません。しかし「子どもたちの善のために」ひたすら歩む勇気を先人の例から得ました。皆様も先輩たちの話を聞くことで多くを得られるのではないでしょうか?神様はいつも私たちの最善を望んでいらっしゃいます。勇気を出して私たちの分を果たしましょう。
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