
いのち
今朝、高等学校の聖堂朝礼で、生徒の代表が、最近続く子どもたちの自死の問題に触れ、「いのちは自分だけのものではありません」と、いのちの大切さを訴え、祈ったことに感動を覚え、自分のいのちをこのように自覚していてくれることに感謝しました。
教育改革が叫ばれています。「教育基本法」の改正案が前回国会に引き続き論じられ、また、「教育再生会議」発足に伴って教員免許更新制、学校評価制、教育委員会のあり方等々、法律や制度の手直しが論議されていますが、制度を運用するのは人間です。幸いなことに、その人間のあり方に目をつける人々が、いろいろな分野で地道な研究をしていらっしゃり、いろいろ貴重な資料を提供してくださるようになりました。中でも食材の問題、食事のとりかたの問題(家族で食卓を囲むことの大切さ等)、睡眠の問題(10月26日付のMainichi
INTERAVTIVEに、中高生の精神状態は睡眠時間7〜9時間の生徒が最も安定しており、それより短くなればなる程不健康、長い方も不健康という、日本大医学部の調査結果が出ていたようです)、運動量の問題、人との関わりの問題(家庭内の対話、役割分担、興味関心・・・)といった問題は大きく、すぐには結果が出ないもの、法律の及ばないものへの取り組みが求められているように思います。
現代に生きる私たちは「スイッチ オン」で直ちに物事が始まり、イエスかノーで進む世界に慣らされ、すぐに結果が出ないものを待てなくなってしまっていますが、人間の成長はそのようにはいきません。自分の学校時代を振り返っても、授業で倣った内容は忘れてしまったものが殆どですが、沢山のことが身につき、習ったときには分からなかったことを今理解しています。
教師の仕事の殆どは、結果はすぐには出ません。しかし、その中で「自分のいのちは自分だけのものではない」ことを悟ってくれた生徒がいることに感謝します。自分のいのちの大切さを知った人だけが他人のいのちの大切さも知ります。この人たちによって、共にいのちを大切にし合う世界が形成されて行きますように。
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