
平和は真理のうちに
あけましておめでとうございます。子どもの頃から使い慣れた言葉ですが、新しい、すがすがしさを感じさせる言葉ですね。新しい年への期待。その期待の実現はひとりひとりにかかっています。私たちの手の及ばない出来事や、意図しなかった失敗が多々あるでしょう。しかし、そのひとつひとつへの対応は自分自身にかかっています。神の恵みに信頼しながら今年の歩みを始めましょう。
元旦は世界平和の日。宗教・宗派の違いを超えて、すべての宗教者、すべて善意の人が心を合わせて世界の平和を祈る日です。神が、祈る人々の心を動かし、平和の働き手としてくださいますように。
毎年教皇は世界平和の日のためにメッセージをお出しになりますが、ベネディクト十六世教皇の今年のメッセージのテーマは「平和は真理のうちに」というものでした。「真理」をモットーとする聖ドミニコ学園にとって、特に親しいテーマです。
「平和とは人間社会の創設者である神によって社会の中に刻み込まれ、常により完全な正義を求めて人間が実現しなければならない秩序の実りである」。教皇は今から四十年前の第二バチカン公会議の現代世界憲章の中の定義を引用してこうおっしゃいます。神の望み通りの世界、それが世界の真理です。その世界は神の善、愛、恵みが行き渡り、ひとりずつ違って多様な人間が、等しく花開かせることができる世界、まことに豊かな美しい世界です。どの文化も抹殺されてはならず、どの考え方もその最良の部分で生かされなければなりません。
ひとりひとりの努力によって、自分のまわりでできることがたくさんあります。風潮に流されず、地道な努力を重ねましょう。それがひとつの声になって表れるとき、平和の歩みが進むでしょう。これは人類全員の責任であると教皇は訴えます。ひとりひとりに神が望んでおられる善が実現する、あるべき社会、平和な世界に少しでも近づく日々でありますように!
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