幼稚園、小学校、中学高等学校と、順に終業式を終え、夏休みに入ります。幼稚園はお泊まり保育も終わりました。花火大会の歓声は、一学期の締めくくりに相応しいものでした。お迎えのお母さまがたに向かっての先生のアナウンス:「子どもたちは、登園したときとは違った顔で帰ります」は印象的でした。小学校は、菅平高原でのラグビー合宿、西那須野での信者合宿が続き、中学高校は、オーストラリアとニュージーランドでの語学研修、そしていろいろなクラブに花咲きます:合宿、試合、コンクール、長月祭を目指してのステージ、展示、発表・・・の練習。自分が打ち込むものを持つ、これが責任ある大人に成長する秘訣です。多くのチャンスにめぐり合い、自分を見つけ出していって欲しいものです。
最近の心痛む多くの事件を考えると、夏休みの開放感も陰ります。しかし、子どもたちには安心して、のびのびと過ごす環境が絶対に必要です。彼らは大人の不安を敏感に感じ取って不安、不安定になってしまいます。一見、明るく、積極的のように見える外観が、頼りなく、不安な内面を隠すものであったりします。これは世界的な現象で、ヨーロッパが「価値観の危機、希望の喪失、アイデンティティーの危機」と分析すれば、アフリカのベナンも「青少年は向かうべき方向を失っている」と言います。青少年の現象は、大人の世界の反映です。大人が希望をしっかり掲げ、喜びのうちに前進しなければなりません。
「人から声をかけられたら返事をしてはいけません」、「公園に遊びに行ってはいけません」・・・と言わなければならない時代であるからこそ、家族や知人の関わりを増し、子どもたちが安心して、自分自身でいられる場が増える夏休みであったら最高です。教育現場ではしばしば出会うことですが、周囲の大人の緊張、不安、喜び、安心、すべて子どもたちに直接影響を及ぼします。夏休みのように普段より家族の接触が多いときは、影響を与え合うまたとない好機です。受験期の子どもたちにとっては受験勉強の夏となりますが、それも周囲の環境が影響を及ぼすこと大で、安定した、希望のある環境が、集中を助けてくれるでしょう。子どもたちが安心して自分自身となり、成長できる夏でありますように。